阪急交通社は5月11日、梅田・なんば発の「終活日帰りバスツアー」を一日限りで行う。
「終活」をテーマにツアーを組むのは同社初。定員は最大47人で、添乗員が付く。乗車地は梅田芸術劇場前(大阪市北区茶屋町)と、なんばパークス。
参加者には、人生の記録や没後に伝えたい情報を書き記す「エンディングノート」を進呈。葬祭会館「エテルノ西宮」(兵庫県西宮市)を訪れ、厚生労働省認定資格の1級葬祭ディレクターによる終活講座を受講する。同会館では実際に棺おけに横たわる「入棺体験」にも挑戦する。
昼食後は、川西中央霊園(兵庫県川西市)を見学し、「永代供養」「樹木葬」などの解説を聞く。近松門左衛門ゆかりの広済寺(兵庫県尼崎市)で住職の法話を聴講、仏壇・仏具専門店「浜屋」で金箔貼りを体験し、帰路に就く。
同社広報部の明石純子さんは「有名人ゆかりの寺を選ぶなど、観光ツアーの延長として気軽に参加できるようにした」と話す。「最期を身近に感じることで、より準備がしやすく、よい心づもりができるのでは」とも。好評であれば、第2弾の催行も検討するという。
旅行代金は6,980円(昼食込み)。