JR大阪駅に3月18日、「酒場詩人」の吉田類さんが登場し、花見の季節を前に飲酒によるホーム転落事故に注意を呼び掛けた。
歓送迎会や花見で飲酒機会が増える春。列車との接触やホームへの転落を防止するため、JR西日本と大阪市交通局がイメージキャラクターとして吉田類さんを招き啓発イベントを行った。
「鉄道事業者にとってこの時期は非常に悩ましい。駅ホームのリスクが通常時より増す」とJR西日本鉄道本部駅業務部長の本田博己さんは話す。国土交通省の調査によると、2014年度に駅ホームで発生した事故のうち、酒に酔った客に関するものは62.6%を占めるという。
酒場や旅をテーマにイラストレーターやエッセイストとして活躍する吉田さんは、酒酔い事故の多さに驚いたと話す。「お酒は幸せになるため、愛のために飲むもの。家族のために、飲んだら最後まで無事に帰りましょう」と訴えた。
同日、吉田さんと駅員は啓発用ポケットティッシュ計3000個を大阪駅・梅田駅で配布。天王寺駅、なんば駅・JR難波駅でもJR西日本と大阪市交通局の両駅員が協力してノベルティを配った。
両事業者は今後も、駅構内のポスターや動画、構内放送などを通じて注意喚起を促す。キャンペーン期間は4月17日まで。