LlTALlCO(東京都目黒区)は1月4日、発達や学習に遅れのある子どもを対象にした幼児教室・学習塾「Leaf(リーフ)」を関西で初めて梅田にオープンした。
文部科学省が2012年に実施した調査によると、公立小・中学校の通常学級に通う児童の6.5%に発達障がいの可能性があると推定されている。幼少期にその特性が周囲に理解されず、自己肯定感を低下させた結果、2次障害として精神障害を発症するケースもあるという。
リーフは、ADHD(注意欠陥・多動性障がい)やアスペルガー症候群などの子どもへの技能訓練、学習指導を目的として2011年に開校。首都圏で運営する54教室に次ぎ、今回関西初の「梅田教室」をオープンした。同教室は、昼間は0~6歳(年長)、夕方以降は小学生~18歳を対象とする。聞き取りや背景分析を基に個別の指導計画を作成し、個別と集団を組み合わせた指導を行う。
子どもの主体性を重視し、個性や成長に合わせて多様な学びを提供するのが特徴。「ある子どもは、紙の文字だと平板に感じられるのか記憶できないが、iPadで読むと覚えられる。一人一人学び方が異なる点を大事にしている」と、教室長の山根万里奈さんは話す。子どもを取り巻く環境へも目を配り、同社のスタッフが幼稚園を訪問して先生と話し合うことも。保護者に対しては子どもとの接し方や認識の仕方をアドバイスする。
同社の教室には現在約7000人が通学。待機児童が100人を超す教室もある。梅田教室でも隣県の兵庫県から通う人もおり需要は高い。同社は5月に関西2カ所目のオープンを予定している。
児童福祉法に定める給付により、利用者は週1回利用の場合、月4,500円程度の実費でサービスを受けられる。利用には居住地の市区町村などに障害児通所給付費等支給申請を行い、「通所受給者証」の交付を受ける必要がある。