グランフロント大阪(大阪市北区大深町)北館ナレッジキャピタルの展示空間「The Lab. みんなで世界一研究所」で7月1日から、錯視アート体験ができる「脳がもたらす3Dイリュージョン! 体感によって視覚の仕組みを知ろう」と題した展示が始まる。設置は関西大学。
目から入った視覚情報が脳に伝達される過程でゆがめられ、驚くような見え方をするという「錯視現象」。同展示では、脳の錯視に関する研究を基にCG技術などで作成した「3次元錯視立体」のトリックアートを紹介、人間が奥行きを知覚するメカニズムを解説する。
会期中に常設するトリックアートは、高さ約2メートルのキャンバスに描いたコイが人の動きに合わせて飛び出したり、動いたりして見えるという「鯉に来い!」と、ラファエロの「The Three Graces」を模して描いた高さ約150センチの逆遠近錯視絵「三人女神」の2点。そのほか、人間の認知機能を研究する関西大学総合情報学部のノーマン・D・クック教授が制作したトリックアートを延べ10点ほど展示する。
関西大学産学官連携センターの松田佳織さんは「夏休み期間中はご家族で、視覚に頼ってだまされる体験から楽しく人間のメカニズムを知ってほしい」と話す。
開催時間は10時~21時(初日のみ12時開始)。入場無料。8月31日まで。