即席めん発祥の地、大阪で「世界ラーメンサミット」開催

「食の安全性に関する情報発信、管理、および評価」について講演した、オランダ・ワニンゲン大学教授のリン・フリューワーさん。

「食の安全性に関する情報発信、管理、および評価」について講演した、オランダ・ワニンゲン大学教授のリン・フリューワーさん。

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 世界ラーメン協会(WINA)は4月8日・9日、世界の即席めんメーカーのトップが集う「第6回 世界ラーメンサミット大阪」をザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区梅田2)で開催した。

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 同協会は、「インスタントラーメンの品質の改善および消費拡大を図り業界発展と世界の食生活に貢献すること」を目的に、日清食品創業者の故安藤百福氏が1997年に設立。以来、2年に1回「世界ラーメンサミット」を各国で開催している。インスタントラーメン発明50周年を記念した今年のサミットは、インスタントラーメン発祥の地、大阪で「50年後の未来にインスタントラーメンはどうあるべきか」をテーマに、世界を代表するトップメーカー10社と、世界21カ国から50社2団体が参加し、環境問題、人口増加、穀物原料価格高騰などの問題や「食の安全性」を取り上げ討議した。

 8日には、インスタントラーメン誕生の地である池田市の「インスタントラーメン発明記念館」で、故安藤百福氏の銅像の除幕式も行なわれ、9日には有識者による基調講演や、今後の活動方針である「大阪宣言」表明などのフォーラムを開催。9日のフォーラム開会式には、小泉純一郎元首相や橋下徹大阪府知事、平松邦夫大阪市長らも参加した。

 同サミットでは、同協会が災害発生地などで食糧難に陥っている地域に対し、積極的に食糧支援活動を継続することを決定し、「WINA災害食料救援基金」を設立。同時に食の安全性を研究するための「WINA食品安全研究基金」も設立した。

 最後にWINA会長で議長の日清食品・安藤宏基社長が「世界需要1,000億食の到来を間近に控えて、インスタントラーメンの商品価値がますます高まり、平和産業として地球上すべての人々に貢献できるよう努力することを誓い、『地球食宣言』」とする」と大阪宣言を読み上げ閉会した。

タイのインスタントラーメン(関連画像)世界ラーメン協会

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