阪神梅田本店（大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201）で1月21日、建て替え工事前の全館バーゲンが始まった。

ユニホームの背中には「たてかえ！！」の文字

　阪神電鉄と阪急電鉄は20日、阪神梅田本店が入る大阪神ビルディング東側の解体工事着手日を2月18日に決定したと発表。発表翌日の21日から2月17日までの28日間、「いよいよ建て替え 阪神冬の売りつくし」と題し、全館バーゲンを開催する。売り場縮小に伴う人気ブランドや取り扱い終了ショップの在庫一掃セールを実施し、食料品売り場ではワイン1万本や洋菓子のお楽しみ袋2000個などを用意する。

　21日の開店前には、阪神タイガース応援団のラッパ隊とともに店員約300人が集結。応援歌「チャンスマーチ」の替え歌で「阪神渾（こん）身の売りつくしマーチ」を合唱し、気合を入れた。同店本店長の安川茂さんは集まった店員を前に、「売り尽くしを何が何でも成功させたい。『モノよりコト』にシフトしているというが、『モノより人』。お客さまの心を揺さぶってもらいたい」と激励した。初日は約15万人の来店を予想、期間中は約50億円の売り上げを見込む。

　期間中、館内ではアーカイブス企画「阪神梅田本店の軌跡」を開催。地下1階～地上8階の中央エスカレーター、3階～7階の西エレベーターホールで、同店やビルの歴史が感じられる写真を展示する。写真はホームページでも公開している。

　バーゲン終了翌日の2月18日から20日までの3日間は、売り場移設のため休業。2月21日からは売り場面積を約4割縮小し営業する。催事は新しい企画も追加しながら従来の人気催事も継続して開催予定。建て替え期間中は、2階の入り口は閉鎖、1階・地下1階は各3カ所の入り口を閉鎖する。工事は2018年春ごろにI期工事を完成し、新百貨店を部分開業。2021年秋ごろに全面開業の予定。

　営業時間は10時～20時（水曜～土曜＝地下1階～5階は21時まで）。