グランフロント大阪(大阪市北区大深町)北館・ナレッジキャピタル「The Lab.みんなで世界一研究所」2階「アクティブスタジオ」で11月6日、クリエーティブ・文化機関「アルスエレクトロニカ」とのコラボ展示「CODE:『私たちの時代の言語』展」が始まった。
オーストリア・リンツに拠点を置き、メディアアートなどを展示する施設「アルスエレクトロニカ・センター」や、メディアアートのコンペティション「プリ・アルスエレクトロニカ」などを運営する同機関。ナレッジキャピタルでは「クリエーティブを含めてナレッジイノベーションを起こしたい」と、これまでにもアルスエレクトロニカが選出したアーティストによる子ども向けワークショップなどを開いてきた。今回新たなコラボとして、「ARS ELECTRONICA in the KNOWLEDGE CAPITAL vol.01」をスタートし、今の時代にどんな視点が必要か」をテーマに、作品展示、トークプログラム、ワークショップを展開する。
展示スペースでは、「CODE:私たちの時代の言語。」をテーマに2組のアーティスト作品を展示。アーティスト、エンジニア、研究者の肩書を持つゴラン・レヴィンさんは、画面に表示されている目を見つめて瞬きをすると、モニターに自分の目の動画が表示される「Eyecode」と、世界初公開の新作で、視線の動きを線で映し出し作品とする「Eidola(幻)」を展示。
ユーモアのある切り口と新しい視点を携えた実験的なプロジェクトを手掛けるアートユニット「エキソニモ」は、インターネットをテーマに海外や東京、札幌などでフリーマーケット形式のイベント「インターネットヤミ市」を開催し、その映像を上映。コンピューターでは解析不能な文字コード「CAPTCHA」をグラフィックを自動生成し、Tシャツのデザインにするプロジェクトが体験できる「ANTIBOT T-SHIRTS」の2点を展示する。
内覧会に登壇したアルスエレクトロニカ アーティスティック・ディレクターのゲルフリート・ストッカーさんは「ナレッジを作るだけでなくシェアすることが大事。ミュージアムは離れた場所にあるが、この施設は駅直結で社会の真ん中にあり、この場所とコラボできるのがうれしい。刺激を与えつつ私たちも刺激をもらえる機会をうれしく思う」と話す。
開催時間は10時~21時。入場無料。来年1月25日まで。