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堂山の駐輪場に壁面アート-落書き消し、美観で犯罪抑制へ

落書きを消した駐輪場の壁面に下絵を描いた参加者

落書きを消した駐輪場の壁面に下絵を描いた参加者

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 梅田・堂山町の駐輪場「ウメチャリ駐輪場」で5月1日、駐輪場壁面をアート化する取り組みが始まった。

駐輪場の近くには違法駐輪の自転車が並んでいる

 北野連合振興町会が代表となる自転車管理運営委員会が昨年3月にオープンした同駐輪場。周辺一帯は自転車等放置禁止区域に指定されているが、周辺の店で働く従業員や店の利用客の違法駐輪は減らず、空き地で違法駐輪の多かった同所の土地を借り駐輪場を設置した。収容台数は150台。利用料金は8時間100円。

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 オープンには、阪急東第二商店会、同第三商店会、同中通商店街、パークアベニュー堂山商店会、堂山町振興町会が出資。各会の従業員が利用できる優待券を発行したが、「ほとんどの優待券は使われておらず、まだ優待券があることも伝わっていない状況」と、同委員会の難波啓祐さん。駐輪場のすぐ近くには今も違法駐輪の自転車が並ぶ。「初めは出資してくれた商店会もいくつかは街づくりの取り組みには非協力的で、ビルに落書きがされても、ガラスが割れたままになっていても放置している。そのような状況が犯罪の温床になってしまう」と危惧する。

 駐輪場のオープンから2~3カ月たったころ、深夜にフードをかぶった若い男性3人組が駐輪場の壁面にスプレーで落書きをした。同委員会では「消してもまた書かれる。次に書かれないにはどうすればいいか」と、済美地区の落書き消しに取り組んでいるメンバーに協力を仰ぎ、落書き消しのワークショップを開催。ワークショップには約50人が集まり、壁面の落書きは消された。「落書き消しに参加した人は気になって見回りに来てくれるなど意識が変わった。それぞれの地域でまたできれば」と話す。

 5月1日には、白く塗られた壁面にアートの下絵を書く作業が行われ、地域住民や関西大学のゼミ生、北区地域福祉アクションプランのメンバーら約10人が参加。デザインを担当した山口学園の道野祐加子さんは、「テーマは人間。特別な人ではなく、堂山で働いている人や住んでいる人をイメージして描いた」という。「堂山はパワーがあふれる街なので、力強く行動していこうというイメージのアートも描く」とも。

 難波さんは「みんなで街のことを考える時間が必要。業者に出さずに自分たちでコツコツと取り組み、自分の世代の間にしっかり伝えなければ。この駐輪場で利益を出し、大きな駐輪場にして、ここを基点にこの辺りで食事をしてもらいたい」と意気込む。

 同委員会では、描いた下絵に色を塗る参加者を募集中。開催日は5月17日、24日、31日。開催時間は13時~15時。参加方法はフェイスブックページで確認できる。

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