阪急阪神ホールディングス(大阪市北区芝田1)はグループ横断的な取り組みとして、グループ共通の新カード「STACIA(スタシア)」を10月1日から発行すると発表した。
新カードの導入により、グループ全体の販売促進を図るとともに、阪神・阪急の経営統合による利便性向上を訴求する。これまで阪急では「HANA PLUSカード」、阪神では「CoCoNetカード」を発行しているが、両カードの特典が1枚に集約される。カードの発行主体は阪急阪神カード(北区)。阪急・阪神が梅田で展開する商業施設をモチーフとしたデザインとなっている。発行券種は13種。
STACIAカードには、スルッとKANSAI加盟の鉄道・バスなどにポストペイで乗車できるICカード決済サービス「PiTaPa」機能やクレジット機能を搭載。阪急・阪神両電鉄への乗車に加え、「阪急三番街」「宝塚大劇場」「ハービスPLAZA/PLAZA ENT」「阪神甲子園球場」などさまざまな施設でのカード利用に対しポイントを付与。年間を通じて「STACIAポイント」と交換できる商品として阪急阪神ホールディングスグループの施設で利用できる「STACIAクーポン」(1,000ポイント=1,000円単位で交換可能な利用券)も発行する。
新カードの発行を記念し、通常の2〜10倍のポイントを付与する「STACIAポイントUPキャンペーン」を来年9月30日まで実施する。
現在「HANA PLUSカード」の発行数は25万枚、「CoCoNetカード」の発行数は36,000枚だが、カード統合により「70〜80万枚の獲得を目指す」(阪急阪神ホールディングス広報)。既存の「HANA PLUSカード」利用者は更新時に自動切り替え、「CoCoNetカード」利用者には切り替え案内を送る。