三井不動産グループは3月7日、中之島に「三井ガーデンホテル大阪プレミア」(大阪市北区中之島3、TEL 06-6444-1131)を開業する。
三井ガーデンホテルチェーン西日本初の「プレミア」シリーズとして開業する同ホテルは、地上16階建てのアッパーミドルクラスのホテル。中之島フェスティバルタワーや国立国際美術館、オフィスなどが集積するエリアで、地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅徒歩5分、京阪中之島線「渡辺橋」駅徒歩3分の立地。JR大阪駅桜橋口から無料シャトルバスも運行する。客室数は271室。
30~40代のビジネスユースに加え、観光・レジャーに焦点を当て女性、ファミリー、訪日外国人もターゲットに据え開発。2009年以降に開業した四谷、仙台、札幌、上野では女性をターゲットにしたプランを積み上げており、その集大成と位置付ける。
メーンアプローチには樹種の違う7本の桜を植樹した街園を設け、あんどんのような照明、中庭を望む「軒」のデザインを配したラウンジ空間など、「和」を意識したロビー空間を設計。最上階には、宿泊客が無料で利用できる「ガーデンスパ」を設けた。男性用スパは庭園に面し、女性用スパは壁面緑化を採用した坪庭がある非日常空間を演出する。同フロアと15階のレディスフロアは女性専用階段でつながっており、人目を気にせず部屋に戻れるようにした。
客室は、シングルルームで22平方メートル、ツインルームで26~48平方メートルと広めの部屋とし、「素足でくつろいでほしい」とハンディキャップルーム以外は全室フローリング床を採用。トイレ、浴室、洗面の水回りは分離し、天井高も確保した。レディスフロアは女性スタッフが意見を出し合い、大きめのカウチソファ、ロクシタンのアメニティー、美容家電などもそろえた。
2階には、間宮吉彦さんが設計した和食レストラン「九州の旬 博多廊」がオープン。朝は和食ビュッフェ、昼はチキン南蛮膳(880円)や鉄板レモンステーキ膳(950円)、夜は博多水炊き(1人前2,300円)や地鶏もも炭火焼き(1,180円)など、九州の食を提供する。運営はカトープレジャーグループ。
三井不動産アコモデーション事業本部ホテル事業部長の鴉田隆司さんは「中之島は大阪の政治・経済・文化の中心地。ホテル開発だけでなく、人の流れを生み出し街の魅力を高めていけるようになれれば」と話す。