阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)1階シースルーウインドーで12月26日、華道嵯峨御流のいけばなの展示が始まり、正月ムードが高まっている。
クリスマスシーズンの「雪降るウインドー」とともに、梅田の冬の風物詩として多くの人に親しまれている「嵯峨御流いけばな展」。今年で36回目を迎える。ウインドーはリニューアルした昨年から縦横サイズも奥行きも一回り大きくなり、より迫力のある作品が展示できるようになった。
7面のウインドーには、来年の干支(えと)である「午(うま)」、新年歌会始の勅題である「静」、縁起の良い「末廣」「吉祥」「宝船」などのテーマで作品を展示。幅広い世代の通行人が目にする大きな作品とあって、華道家・辻井ミカさんの指揮の下、約70人の弟子が月日をかけ作り上げてきた。
展示初日は、撮影したり、ウインドーに貼られた解説を読んだりするなど朝から多くの通行人が足を止めていた。「雪降るウインドー」の展示中は親子連れや女性が多かったが、今回の展示では男性の姿も多く見られた。
「当店のウインドーはブランドに売るでもなく、百貨店としてさまざまないいものを見ていただく場所。ディスプレーというよりは展覧会のイメージ。足を止めてもらい、季節を感じていただければ」と宣伝広報担当の三好ふきこさん。
展示は1月14日まで。