ハービスPLAZA ENT(大阪市北区梅田2)で11月22日、「創立60周年記念 西梅田『劇団四季展』」のオープニングセレモニーが開催された。
大阪四季劇場のある同施設をはじめ、ハービスPLAZA、ヒルトンプラザWESTで展開する同展。劇団の歩みを紹介するパネル展示や衣装、小道具、舞台美術を各所で展示している。
劇団四季は1953(昭和28)年7月14日、フランスの劇作家ジャン・アヌイ、ジャン・ジロドゥの作品を上演するために結成。1970年代には「ジーザス・クライスト=スーパースター」「ウエストサイド物語」「コーラスライン」など海外のミュージカルに取り組み、1980年代には「エビータ」「オペラ座の怪人」「キャッツ」のロングラン公演を成功させた。「文化の一極集中を廃止したい」と現在は全国に8つの専用劇場を持ち、年間3700回の舞台を上演している。
セレモニーには、舞台美術家の土屋茂昭さんと「ライオンキング」ムファサ役の内田圭さんが登壇。同施設地下2階の「ライオンキングロード」については、「シンバとナラが走っているサバンナをイメージした。仮面や道具のクオリティーも見てもらいたい」と土屋さん。ハービスPLAZA・オルガン広場に展示する「オペラ座の怪人特別ステージ」は、「美術館や博物館に入ったような感じ」、4階の「美女と野獣のクリスマス」は「のぞき見をテーマにした」といい、「幸せになったベルが野獣の登場を待っている様子を表現しているので、のぞき見てほしい」と、それぞれ見どころを解説した。
トークショーの後には、上演中の「ライオンキング」からシンバ役の南晶人さん、ナラ役の熊本亜記さんが舞台衣装で登場。セレモニー開催前から待ちわびたファンの声援を受けながら登壇し、フォトセッションを行った。
土屋さんは「なぜ劇団四季は劇団四季なのか、歴史、思い、作品を展示しているので時間をかけてゆっくり巡ってもらいたい」と話す。
12月1日17時からはオルガン広場特設ステージで「ライオンキング」出演者によるスペシャルステージを開催。トークショーや劇中ナンバーの披露を予定する。観覧無料。
「劇団四季展」の開催時間は11時~20時。入場無料。12月25日まで。