北浜の古書店「FOLK(フォーク) old book store」(大阪市中央区平野町1、TEL 06-7172-5980)で6月29日、定例イベント「本屋でボードゲームナイト」の第7回が開かれた。
同イベントは、コピーライターの田中裕一さんが主宰するプロジェクト「かたちラボ」と、同店が提携し実現した催しで、同店地下のスペースを貸し切ってアナログゲームで遊ぶというもの。2012年11月に第1回を開催。以降1、2カ月に1回のペースで実施している。毎回テーマが設定されているのが特徴で、じゃんけんやコーヒー、バレンタイン、ギャングなどさまざまな要素をモチーフにしたコミュニケーションゲームをイベント用に作り開催。ゲームデザインを手掛けるのは、ボードゲーム制作の「タンサンファブリーク」と「賽苑(さいえん)」の2チーム。
7回目となる今回は、関西を拠点に映画や映像の情報を発信するウェブサイト「キネプレ」とコラボレーションし、「映画」をテーマに開催。文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞したアニメ作品「電信柱エレミの恋」や世界の短編映像など、同サイト「おすすめ」のショートムービーを上映。その後に、感想を共有するゲーム「カタラシテーナ」や、短編映像の順位を予想するゲームなどで交流を楽しんだ。
感想ゲームでは「あのシーンは意味深だった」「あの部分に妙にドキドキした」など、参加者それぞれが個性的な感想を披露。順位ゲームはチーム戦で行われ、各チーム内で「私はこの作品が好きだけど、あなたはどうですか」と問い掛けるなど、参加者同士の交流が生まれていた。タンサンファブリークの朝戸一聖さんは「映画の感想をこうして話し合うことで、また新たな発見をすることもある。そういう楽しみを味わってもらえれば」と呼び掛けた。
同店では、地下スペースをギャラリーやその他イベント会場としても貸し出している。