新卒採用サイト「学情ナビ」や合同企業セミナー「就職博」を展開する学情(大阪市北区梅田2)は3月10日、2014年3月卒業予定の大学3年生、大学院1年生を対象にした「2014年卒 就職人気企業ランキング」の結果を発表した。調査対象は、同社主催合同企業セミナー来場学生と学情ナビ登録学生で、有効回答数は7539人。
総合ランキングでは、1位=伊藤忠商事、2位=三菱東京UFJ銀行、3位=JTBグループという結果に。今年のランキングで大きな躍進を見せたのは総合商社で、1位の伊藤忠商事を筆頭に、4位=丸紅(前年16位)、10位=住友商事(同35位)、13位=三菱商事(同21位)、24位=双日(同50位)、42位=豊田通商(同93位)、43位=三井物産(同42位)と、7社がトップ50にランクインした。
一方で、業績不振の影響でランクを落としたのが電気機器業界。同業界内で前年1番人気を集めたパナソニックが83位(前年57位)、121位=ソニー(同94位)、200位圏外のシャープ(同91位)と低迷した。総合電機メーカーの日立製作所は71位(同148位)、82位=三菱電機(同117位)はそれぞれ順位を上げている。
学情ナビ編集長の乾真一朗さんは「不況時でも海外展開を通して安定的に事業を展開している総合商社が大幅にランクアップ、反対に主力製品であるデジタル家電の販売不振にあえいでいる電気機器メーカーがランクを落とすなど、例年以上に各社の業績が反映される結果となった」といい、「人事担当者からは『昨年と比べ就職活動への取り組みが遅く、業界・企業研究も不十分な学生が多い』という評判をよく聞くが、きちんと情報収集を行い各社の業績などを敏感に読み取る一面も見られ、堅実な学生が多いように思う」と話す。
毎年人気が高い大手金融機関では、2位の三菱東京UFJ銀行に続き、9位=ゆうちょ銀行(前年=28位)、14位=三井住友銀行(同9位)、18位=みずほフィナンシャルグループ(同6位)と、ゆうちょ銀行が銀行業界で2番手に。同じく人気の高い食品業界では、12位=カゴメ(同30位)、15位=味の素(同32位)、25位=サントリーホールディングス(同33位)と、トップ200内に27社がランクインし、多くが順位を上げた。
学情ナビでは近日中に、総合ランキング、男女別ランキング、文理別ランキングを掲載する予定。