4月26日の街開きに向け建設工事中のグランフロント大阪開発事業者12社は2月20日、グランフロント大阪内の各オープンスペースの名称を発表した。
JR大阪駅北口正面、デザイン監修に建築家・安藤忠雄さんも参画する約1万平方メートルの広場の名称は「うめきた広場」に決定。水都大阪をイメージし水に囲まれた広場では、大阪の風物詩となる祭りや日常的なイベントを開催予定。広場中央に「霧の彫刻家」として活躍する中谷芙二子さん監修の「人口の霧」を設け、楕円(だえん)部に設置された約500個のLED照明と音で幻想的な風景を演出するなどし、「大阪の顔」となる広場を目指す。
うめきた広場に面する2階建ての建物は「うめきたSHIP」と命名。1階にはカフェ「GARB Monaque(ガーブモナーク)」が出店し、2階には約270平方メートルの多目的ホール「うめきたSHIP HALL」が誕生する。ホールでは、広場と連動したイベントや展示会、セミナーなどを開催する予定。
大阪ステーションシティ2階「アトリウム広場」とデッキで直結する南館入り口の柱の名称は「ウィッシュボーン」に決定。地下1階から地上7階、高さ約43メートルの柱は5階で鶏の鎖骨のように二股に分かれ、西洋の占いにちなみ、柱の下をくぐり抜けた人の願いがかなう「希望の柱」になるよう思いを込めた。
南館・北館9階屋上には、計1万平方メートルを超える屋上庭園「テラスガーデン」を整備。北館北側の地上には約4000平方メートルの庭園「ザ・ガーデン」を整備し、散歩コースや休憩スペース、今夏開業のインターコンチネンタル宿泊者のくつろぎの場所となるような居心地の良い空間を目指す。
南館と北館の間には、幅11メートルの歩道に2列のケヤキ並木を整備し、全国2例目となる道路占用許可の特例による歩道空間を活用したオープンカフェを実施。「けやき並木」沿いにはカフェ&ブラッスリー「オーバカナル」、イタリアンバール「ソッシュ ザ マーケット バール」、カフェ&鉄板バール「ビブ バール」、アジアンカフェ「カンテ・グランテ」が出店する。
敷地西側には、約500メートルにわたる「いちょう並木」が出現。水景施設と合わせ統一感のあるデザインで水都大阪を象徴するまちづくりを進めている。
街開きは4月26日。