見る・遊ぶ 学ぶ・知る

芝田のカフェで写真展「東チベット巡礼」-外国人未解放地区も訪問

「ほなな」で開催中の小林一愛写真展「東チベット巡礼」

「ほなな」で開催中の小林一愛写真展「東チベット巡礼」

  • 0

  •  

 阪急高架下のカフェ&アートスペース「ほなな」(大阪市北区芝田1、TEL 080-6138-1132)で現在、小林一愛(かずよし)さんの写真展「東チベット巡礼」が開催されている。

「アチェン・ガル・ゴンパ タルチョ(祈とう旗)前の尼僧」

[広告]

 寝屋川市在住の小林さんは、学生時代の1969(昭和44)年~1970(昭和45年)にかけロシア、インド、タイ、ヨーロッパ、北アフリカなどを旅してきたが、当時はベトナム戦争や社会情勢により入国できない国や地域がいくつかあった。当時行けなかったところに行ってみたいと思っていたところ、約40年前に中近東を横断していた時にアフガニスタンで出会った竹田定昭さんに昨年偶然再会。1月から東チベットへの旅を計画していたが、当時の知人が亡くなったこと、東日本大震災で多くの犠牲者が出たことから、巡礼旅行をしようと決めた。

 小林さんと竹田さんは昨年5月~6月、中国、ネパール、インド、マレーシアを巡礼。行く先々で東日本大震災の惨状を知る僧侶から義援金を差し出されたが受け取らず、代わりに現地で布地を購入し被災者への応援メッセージを募った。メッセージは現地の僧侶や観光客など25カ国57人から集まり、現地のメディアからも取材を受けた。メッセージは帰国後、取手市役所などに翻訳文と共に展示された。

 巡礼では、標高約4000メートルのラルン・ガル・ゴンパやアチェン・ガル・ゴンパなど外国人未解放地区なども訪問。アチェン・ガル・ゴンパでは、僧2000人、尼僧8000人が列を作って歩く姿や、過酷な環境の中で修行を行っている尼僧たちの笑顔、町並みなどを撮影。会場では、その貴重な写真を展示している。

 小林さんは「珍しい写真なので多くの人に見てもらいたい」と話す。

 営業時間は11時~18時。不定期休業。4月14日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース