京阪電車中之島線「なにわ橋駅」(大阪市北区中之島1)地下1階の「アートエリアB1」で2月11日、「グラスルーツ ワークショップ~アメリカンフィドルの旅~ バイオリンがなぜフィドルと呼ばれる『悪魔の箱』なのか!?」が開催される。
企画したAnn代表の井上ゆい子さんは、アメリカ・アパラチア山脈の山中で生活を楽しむために生まれた音楽「ブルーグラス」を演奏する両親のもとに生まれ、2007年に東テネシー州立大学に入学。ブルーグラス発祥の地で、ブルーグラス・フェスで音楽の楽しさを知って楽器を始めた子ども、見知らぬ人同士が楽器を通じてジャムをして感動するさまなど、その文化に触れ、「音楽には国境やジャンルがない」「ジャムを通じて初心者でも音楽を合わせることで感動し合える」ということを日本で紹介したいとワークショップを企画した。
ワークショップでは、ブルーグラスのルーツを持ちながらオーケストラにも所属し、今まで誰も見たことのないような奏法をするというフィドル(バイオリン)奏者・ケイシー・ドリーセンさんと、クラシックやジャズなど他ジャンルのバイオリン奏者が演奏をし、さまざまな演奏スタイルを生演奏で紹介。司会は音楽関連のテレビやラジオに出演し、著書も多いブロードキャスターのピーター・バラカンさんが務め、バイオリンの歴史や各ジャンルの音楽の誕生をトークで紹介する。構成・プロデュースはブルーグラス月刊専門誌「ムーンシャイナー」編集長の渡辺三郎さん。
「ドリーセンさんはバイオリンを知り尽くしていて、今まで想像していた枠を越えた演奏をする奏者。ニューヨークタイムズ紙で『離れ業』と評されたチョップ奏法も披露する」と井上さん。「バイオリンは子どもの時に始めないとできないと思われているが、何歳からでも始められるのがブルーグラスのいいところ。音楽が生活に根付いていることを伝えたい。やってみたいと思っている人など、初心者の方にも参加してほしい」と話す。
開場は15時30分。チケットは、前売り=2,500円、当日=3,000円、学生=1,500円。購入方法はAnnのホームページで確認できる。