中之島一帯で12月14日、「光」で大阪の元気を発信するイルミネーションイベント「OSAKA光のルネサンス2011」が始まった。
大阪市と民間で構成するOSAKA光のルネサンス実行委員会が光と水の調和を楽しむプログラムとして開催する同イベント。昨年は286万人が来場し、9年目となる今年も新企画が登場した。
中央会場の大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1)では、エミレーツ航空が協賛する「光絵本 Emirates Airline. Passport to the World」が初登場。建物東壁面をスクリーンに、世界旅行の要素も盛り込んだ鮮やかな映像を映し出す。映像の終盤には凱旋(がいせん)門が飛び出す演出もあり、来場者からは感嘆の声が聞こえた。中央公会堂前の中之島通りは、けやきにシャンパンカラーのイルミネーションを施し、平和な交流を願う鐘をイメージしたオブジェを飾った「フランスアベニュー」を展開する。周辺ではフランスをイメージした食事を提供する屋台が並んだ。
市役所南側・リバーサイドパークには、平城遷都1300年祭で使用した太陽光発電照明搭載のLED灯籠が登場。大阪芸術大学の作品展「FOUR SEASON」も行う。市庁舎南側の「みおつくしプロムナード」での音楽と連動したイルミネーションが光る「中之島イルミネーションストリート」や、大阪府立中之島図書館正面をスクリーンに音楽と映像で演出する「ウォールタペストリー」など恒例の人気コンテンツもそろえる。
中之島公園・バラ園周辺の東会場・ローズライトガーデンでは、ソーラー発電で電力を賄う「スノーマンファミリー」が出迎え、中央には虹色に変化する「スノーツリー」を据えて幻想的な世界を創り出している。かわいいキャラクターの「キッズイルミネーション」や、舞い落ちる雪を表現した「スノーフォール」も登場し、撮影スポットとして人気を集めた。
イルミネーションを施した「ばらぞの橋」の先には、昨年初登場した高さ7メートルのトナカイのイルミネーション「ローズライトディアー」が登場。阪神高速高架下周辺には、飲食屋台が多数出店し、東側の芝生広場一帯には、イルカや魚がメーンエリアに導く「水ものがたり2011~絆」を展開する。
初日に行われた、「御堂筋イルミネーション」「水の回廊ライトアップ」との合同点灯式で大阪市ゆとりとみどり振興局長の野々村節子さんは「大阪から被災地のみならず、全国に元気を発信したい。昨年からLED照明を導入し、イルミネーションの90%を電源車で賄っている。電力供給に負担をかけないよう配慮している」と理解を求めた。当日の「でんき予報」で97%を超える日はライトアップを中止する。
点灯時間は17時~22時。今月25日まで。開催期間中の16時~22時は中央会場周辺で車両通行止めを行う。