飛騨高山の家具メーカー「柏木工」(岐阜県高山市)は12月1日、ショールーム「J-home style 大阪」(大阪市北区西天満2、TEL 06-6364-2661)をオープンした。同社のショールームとしては、「暮しのギャラリー」(高山市)、東京(東京都中央区)、名古屋(名古屋市中区)に続き、4拠点目となる。
約120坪の店内には、カタログに掲載しているうちの7割の家具を展示。同社ではカンバン方式を取り入れた受注生産を行っており、注文を受けると2週間で出荷する。素材とデザインを選び、サイズは、いすやテーブル、収納ユニットなど、ユーザーが希望するサイズに細かく対応し、すべてのデザインやサイズごとに詳細な価格表を用意している。
使用している木材は、ウォールナット、楢(なら)などで、野外で約5年間乾燥した後、飛騨にある自社の人工乾燥室で1カ月~1カ月半乾燥させ、木材の含水量を10パーセント程度にして加工する。同店の店長によると、「日本の四季に合った水分量に調整することで、家具が呼吸し長期で使用できるようになる」という。「手入れ次第では20~30年でも使用可能」(同)とも。同社で購入した家具は、廃盤になったデザインのものでも修理を受け付けており、長年の使用による「焼け」など色の変化にも、専門の職人が対応する。
ショールームではリフォームの提案も行っており、木製のキッチンユニットも扱う。「販売だけにとどまらず、『住宅空間を見つめるイベント』を行なっていきたい」(同)と、大手家電メーカーの製品を展示し、「一般家庭の中に家電のある風景」を再現するタイアップイベントを計画している。水道とIH調理器が使用できるようにしたキッチンユニット展示スペースでは、調理師免許を持つ店長が手料理を振る舞うなど、「2~3人程度のお客様を招いたホームパーティーのようなイベントができれば」(同)と意欲を見せる。
営業時間は11時~19時。水曜定休。