大阪天満宮で「てんま天神梅まつり」始まる 梅酒試飲の催しも

人の一生をはるかに超える古木が並ぶ

人の一生をはるかに超える古木が並ぶ

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 大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)境内で2月11日、祭神の菅原道真とゆかりの深い梅を「観梅」「盆梅」「梅酒」などで楽しもうという「てんま天神梅まつり」が始まった。

樹齢約200年の紅梅

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 境内の参集殿では「盆梅と盆石展」を開催する。神前挙式の控室にも使われる書院造り百畳敷の部屋を仕切り、盆梅約50鉢、盆石約20石を展示。併せて、怒りをこらえる道真の姿を描いた「怒り天神座像」、左遷先への途上に一夜で白髪になった伝承に基づく「白髪天神座像」の宝物も公開する。

 盆梅は、樹齢約300年の野梅、約200年の紅梅、約100年の青軸野梅などが見どころ。昨年始まった盆石展は、梅の里で知られる和歌山県みなべ町の「瓜渓石(うりだにいし)」を展示する。この石は良質な梅の栽培に適した炭酸カルシウムを主に含み、梅木の下から掘り出されることもあるという。

 境内特設会場では、「天満天神梅酒Fes.」も開催中。過去8回、コンテスト形式で開催してきた「天満天神梅酒大会」を変更。昨年の中止を挟み、「さまざまな梅酒を知って楽しんでもらう」本来の趣旨に戻し、約100種類を飲み比べできるようにした。

 構成は、梅酒屋社長の上田久雄さんが日頃扱う約300種類の梅酒から、甘さ・さっぱり具合、産地、果肉の有無などを考えて網羅的に選んだ。卓上には、日本酒、ブランデーをベースにしたもの、たるで貯蔵したもの、すりおろしリンゴの果肉入りのもの、ヨーグルトを使ったものなどさまざまな梅酒が並ぶ。

 上田さんは「日本酒のようにかしこまらず、気安くふだん使いできる親しみやすさが梅酒の良いところ。自家製梅酒との味の違いなどを楽しみながら、お気に入りの一本を見つける機会にして」と話す。

 盆梅と盆石展の開催時間は9時30分~16時。拝観料は500円(小学生=300円、幼児無料)。3月13日まで。天満天神梅酒Fes.の開催時間は10時~16時。料金はチケット11枚セット(1枚100円)=1,000円。2月14日まで。

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