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阪神百貨店で「高野山1200年至宝展」-「触れる」陶製空海像も

「触れる」陶製空海像

「触れる」陶製空海像

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 阪神梅田本店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201)8階で8月6日、「高野山1200年至宝展」が始まった。

「両界曼荼羅図(血曼荼羅)」の原寸大複製

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 弘法大師・空海が高野山に修行道場を開いて来年で1200年を迎えることを記念して企画する同展。主催者サイドから「まず大阪で開催したい」と要望があったため、同店で初めて開催する。

 約250坪の会場には、仏像や密教美術など44点の文化財を含む47点を展示。室町時代作という「弘法大師像(萬日大師)」の隣には、九州国立博物館の3D技術と大塚オーミ陶業(大阪市)の伝統の技で作られた陶製の「弘法大師像」を展示。「傷みの進む文化財を今鑑賞している状態のまま、ひ孫の代にも見てもらいたい」と企画されたもので、陶製の像は手で触れることもできる。一般公開は今回が初めて。

 総本山金剛峯寺所蔵の重要文化財「両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず、別名・血曼荼羅)」の原寸大複製(4メートル四方)の隣には、凸版印刷が最新デジタル技術による色分析を行い、作成当時の色を想定して再現した極彩色の同曼荼羅を70インチの4Kモニターで映し出す。平清盛が自身の頭の血を加えて彩色したといわれる鮮やかな血曼荼羅がデジタルでよみがえるなど、過去の展覧会にはない演出も。弘法大師が在唐中に順宋皇帝から贈られたという、精巧な金細工が用いられた「金念珠」も大阪で初公開する。

 イベントスペースでは、講談師・旭堂南陽さんによる「両界曼荼羅絵解講談」や高野山大学密教文化研究所の北川真寛さんによる「バーチャル高野山ガイド」など、多数のイベントを用意する。

 会場外では、四国八十八ヶ所霊場の旅「お砂踏み一日体験」を同時開催。八十八ヶ所霊場札所の砂を一カ所に持ち寄り、「一日お遍路さん」として体験することができる。参加は同展入場者のみ。体験料は1,000円。

 開催時間は10時~20時。入場料は一般=500円、学生=300円、中学生以下無料。今月12日まで。

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