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旧阪急うめだコンコース、レストラン内に再現-壁画・シャンデリアも移設

阪急うめだ本店13階レストランの完成イメージ

阪急うめだ本店13階レストランの完成イメージ

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 エイチ・ツー・オー リテイリングは4月12日、旧阪急うめだコンコースの建築意匠を、今秋開業予定の新・阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)13階の大型レストランに移設し再現すると発表した。

旧阪急うめだコンコース

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 阪急電鉄開業時から梅田駅を現在の場所に移設するまで、駅のホームおよび改札として使われていた南北コンコース。平安神宮や築地本願寺を設計した建築家・伊東忠太氏設計によるアーチ型天井には唐草模様のレリーフ、豪華なシャンデリアが取り付けられ、阪急うめだ本店開業後は店舗ファサードとして、阪急梅田のメーンストリートとして買い物客や通行人など多くの人に親しまれてきた。

 同店建て替え工事を始めて以来同社では、「華やかさと優雅さを醸してきた文化的価値を持つこの空間を後世に伝えたい」とさまざまなプランを検討。同店13階に誕生する大型レストラン内に移設し、再現することに決めた。

 レストランの天井は南北コンコースと同じくアーチ型とし、唐草模様のレリーフは型取りを行い複製を作成。シャンデリアはサイズ調整のみを行って再利用し、ハトよけの金物なども当時のものを利用した。

 旧コンコースの東西の端に配置されていたガラスモザイク壁画「四神」は、技術者が2センチ角のガラスモザイクを1枚ずつ剥ぎ取ってクリーニングし、一枚ずつ元に戻す作業を行い修復。ベース部分には創業当時の輝きを後世に伝えるため、金箔(きんぱく)を使ったという。修復工事は、考古文化財保存修復の専門家に依頼した。

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