阪神梅田駅で恒例「えべっさん」PRイベント-縁起の良い「戎舞」も

淡路人形座が披露した「戎舞」

淡路人形座が披露した「戎舞」

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 阪神電気鉄道(大阪市福島区)は1月6日、阪神梅田駅東改札口前で今月9日~11日に執り行われる「十日えびす」をPRするイベントを行った。

えびす様が鯛を釣り上げるシーン

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 全国約3,500社の「えびす神社」の総本家である西宮神社(兵庫県西宮市)では、前日の8日に全長約3メートル、重量約300キロの特大マグロを奉納する「大マグロの奉納」、宵えびすの9日には商売繁盛を祈願し有馬温泉の芸妓が奉納する「有馬温泉献湯式」、本えびすの10日早朝には表大門から本殿の230メートルを走り参り、福男を決める「開門神事福男選び」が行われる。期間中は約800軒の露天が軒を連ね、約100万人が参拝に訪れにぎわう。

 新春恒例となった同イベントは、阪神なんば線の開通により難波・奈良方面からの来場も見込み、昨年から大阪難波駅と梅田駅で開催。1590年ごろには全国に広まったといわれる「戎舞(えびすまい)」を披露した。

 戎舞は、人形遣いの祖神・百太夫神を祭る西宮神社内末社・百太夫神社で毎年1月5日に行われる「百太夫神社祭」で奉納される人形回し。後に淡路島の人形浄瑠璃や大阪の文楽に発展したといわれる。ストーリーは、えびす様が庄屋を訪れ、世界平和や豊漁・豊作、御家繁昌をさかなに酒を飲み、酔っ払って海に出て鯛(タイ)を釣り上げる縁起のいいもので、願いごとを言う度に「もう一献いたそうか」と何度も願い事を言っては酒を飲む姿に、来場者からは笑いが起こった。

 西宮神社・権禰宜(ごんねぎ)の泉さんは「えびす様はもともと、海の安全と豊漁を願う神様だが、釣った魚を市場で売ったりするようになってから商売繁盛の神様として信仰されるようになった」と解説。正しいお参りの仕方として、「二礼二拍手一礼」を紹介する。

 イベント最後には、同神社の巫女(みこ)が安全運行を祈願し、梅田駅駅長に大熊手を贈った。

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