未公開のヨーロッパ映画を初上映する「ヨーロッパ最新映画初上映」をメーンイベントに据える「第17回大阪ヨーロッパ映画祭」が10月30日より、「イシハラホール」(大阪市西区江戸堀)ほか梅田周辺各地で開催される。
今月30日・31日には「プラネットスタジオ・プラスワン」(北区中崎町2)で、「トーマス・アルスラン監督特集」を開催。「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」「ヴェネツィア国際映画祭」での受賞を果たすドイツのファティ・アキン監督来日にちなみ、同監督と並びドイツで最も注目される映画作家の一人と言われるトーマス・アルスラン監督の、トルコ系移民二世を扱った三部作を上映する。
11月9日~23日には、イーマビル1階・多目的ギャラリー「ディーバ」で「写真展 ラ・ドルチェ・ヴィータの年」を開催。世界中の映画賞を受賞したイタリア映画界の巨匠・フェデリコ・フェリーニ監督の代表作「甘い生活」の劇場公開50周年を記念し、浜村淳さんのレクチャー付き回顧上映を22日にイシハラホールで行うことから、写真展の開催が決まった。同監督のカメラマンが撮影現場を収めた貴重な写真の数々を展示する。
11月18日~23日に開催するメーンイベント「ヨーロッパ最新映画初上映」では、ワールドプレミア上映作品1本、日本初上映作品9本を含む、選りすぐりの長編映画を上映。「テーマやジャンル、対象の年齢層などバラエティーに富んだ内容で、『多様性』というキーワードにふさわしいセレクションになっている」(広報の本多歩さん)。オープニング作品となる「面影」は、「昨年同映画祭で来日したヤン・デクレールさんを主演に迎え、一般公募から選んだ脚本を基に、万田邦敏監督率いる日本の制作チームが大阪を舞台に撮影した作品」。
同19日には、ポルトガルの映画、音楽、ワインを楽しむ特別企画「ポルトガルの風」を開催するほか、20日~23日の初回上映前には、エスプレッソとモンシュシュ特製プチケーキを提供し、23日のクロージングイベントでは、映画をテーマにした「世界のCMフェスティバル」ショートバージョンを上映するなどの「お楽しみ企画」も用意する。
上映スケジュール、チケット情報は、公式ホームページで確認できる。