「咲くやこの花賞」受賞芸術を体感-「咲くやこの花芸術祭」初開催

上段左から淀川テクニック、くまざわあかねさん、小佐田定雄さん、下段左から桂かい枝さん、吉田一輔さん、小倉直子さん

上段左から淀川テクニック、くまざわあかねさん、小佐田定雄さん、下段左から桂かい枝さん、吉田一輔さん、小倉直子さん

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 新進芸術家プロモート事業実行委員会は8月23日、これまでの「咲くやこの花賞」受賞者を中心としたさまざまな芸術文化公演やワークショップを体感できる「咲くやこの花芸術祭」を10月22日~24日、大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1)で開催すると発表した。

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 「咲くやこの花賞」は、大阪市が将来の大阪文化を担う若手芸術家を対象に表彰するもので、1983(昭和58)年に第1回を実施。松竹新喜劇の俳優・故藤山寛美さんが「大阪の文化を何とか元気付けたい」と、初めて出演したテレビコマーシャルの出演料を大阪市に寄付し、それを基に基金がつくられ創設した。今年で28年目を迎え、これまでに美術、音楽、演劇・舞踊、大衆演劇、文芸その他の5部門で135組が受賞した。

 受賞者のパフォーマンスは、これまで授賞式の第2部でのみ上演されていたが、毎年交流会などで「今後この賞をどうすればいいか、贈呈式の2部でやるだけではなくもっとやろうよ」と話が出ていたといい、「一定の蓄積ができた」として初の芸術祭開催が決定した。

 芸術祭は、大阪市中央公会堂全館を使い多彩なプログラムで展開。初日には、第1回音楽部門受賞の小倉直子さんと、大衆芸能部門受賞の桂文珍さんによる開会宣言が行われ、同祭限りのアンサンブルとオペラのコンサートを開く。2日目には、文楽人形と落語のコラボレーション「落楽~rakuraku~」、3日目には落語や講談などを組み合わせた「咲くやこの花寄席」を行うなど、過去の受賞者24組がそれぞれコラボレーションする13のプログラムを用意。美術部門では、中西学さん、後藤英之さん、淀川テクニックの作品を展示する。

 期間中、講談師と中央公会堂を巡るツアーや各種ワークショップなども行い、出演者を身近に感じることができる体験型企画も用意する。

 「落楽」に出演する落語家の桂かい枝さんは「落語でもなく文楽でもない、それぞれが引き立つ本を書いてくれた。大阪を代表する落語、文楽の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 チケットは、一般前売り=500円~2,000円(プログラムにより異なる)。ワークショップ=500円。1日パスポート=前売り3,000円、3日間パスポート=前売り6,000円。問い合わせは同祭事務局(TEL 06-6372-3418)まで。

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