「天神祭への思いを込めた短歌で祭りを盛り上げよう」と企画された「第1回天神祭短歌大賞」の入賞作品の発表と授賞式が7月3日、天三おかげ館(大阪市北区天神橋3)で行なわれた。グランプリ受賞者をはじめそのほかの受賞者4人に、それぞれ賞状と副賞が贈られた。
グランプリは、吹田市内の中学校の国語教諭・青木朋子さんの作品「聞き耳を立てる西鶴いるような天神祭の人波を行く」。同実行委員会は「想像上の井原西鶴がいきいきと表現され、歴史ある祭りであることが臨場感を持って感じられる。現代にも西鶴のように才能豊かな人が祭りの中に潜んでいるのではという期待感が膨らむ作品」と評価した。
所属する短歌結社「塔」の活動で定期的に天満橋を訪れるという青木さんは「賞に応募したのは初めて。(天神橋筋商店街は)縁があり親しみのある街なのでうれしい」と喜びを表した。
同企画は、天神祭のキャンペーンガール「天神天満花娘」を務めた経験を持ち、現在は「高田ほのか」のペンネームで歌人としても活動する岡崎真紀さんが提案。天神橋筋商店連合会が協力し募集を行なっていた。「短歌募集を来年以降も続けることで、天神祭を盛り上げていきたい」と岡崎さん。
グランプリ作品は7月9日から、天神橋筋商店街3丁目のアーケードに掲示する。掲示は今月25日まで。