4月22日に開業する「ホテル エルセラーン 大阪」(大阪市北区堂島1)地下1階に、6店舗から成るダイニングゾーン「アシェット・ドージマ」が誕生する。
約518平方メートルに6店舗を展開する同フロア。「堂島という地に根付き、じっくりと大きく育つダイニングゾーンとなるようにという願いを込めて『森』をコンセプトにした」という共用部デザインは、インテリアデザイナー・森田恭通さんが手掛けた。
出店する6店のうち4店は、商業施設開発などを手掛けるケイオス(中央区)がプロデュースする、飲食店の独立開業支援プロジェクト「チャレンジキッチン」で選ばれた4人が独立開業した店舗。2回目となる同プロジェクトには17人が応募し、手際の良さやコスト、審査会でのプレゼンテーション、経営者としての資質などを基準に審査し、今回出店となった4人が選ばれた。
イタリアレストラン「AL Fonte(アルフォンテ)」は、野菜を中心に優しい味付けの料理を提供。オーナーシェフの伊藤保夫さんは「店名にある『fonte』は泉の意。堂島の中でオアシスのような場所でありたいという願いを込めた。癒やしの空間になれるよう頑張りたい」と話す。席数は38席。
日本料理「かこみ」は、割烹、料理旅館、フレンチレストランで修行したオーナー・栫山(かこいやま)一希さんが、フルオープンキッチンで提供する新しいスタイルの日本料理店。「大阪の食文化に貢献し、世界に向けて発信したい」と意気込む。席数は22席。
モダンオーストラリアンレストランの「WILD DELI(ワイルドデリ)」は、オーナー・玉木巧一さんがオーストラリアで感じてきたモダンオーストラリア料理を提供。オーストラリアのシステム「BYO」を取り入れ、1本につき1,500円で好きなワインを持ち込むことができる。玉木さんは「オーストラリア料理は、イタリア料理、フランス料理にも負けないパフォーマンスを持った料理。堂島でムーブメントを起こしたい」と話す。席数は30席。
「cafe L’avenir(カフェ ラヴニール)」は、店内設置の焙煎(ばいせん)機でローストしたコーヒーを、サイホン、エスプレッソ、フレンチプレスで提供。「カフェと聞くと手軽で低価格なもの想像される方が多いと思うが、自分にとってはカウンターがある昔ながらのものがカフェ。飲料を介してお客様と信頼を作っていきたい」(店主の橋本和也さん)。紅茶も用意し、コーヒー豆、茶葉も販売する。席数は23席。
チャレンジキッチン以外では、徳島に本店を構える阿波尾鶏専門店「骨付き阿波尾鶏 一鴻(いっこう)」が出店。17種の秘伝のスパイスで味付けし、熟成させ特注釜で焼き上げた名物の骨付き阿波尾鶏や徳島県産の魚介類、野菜などを使った料理を提供する。席数は48席。
大阪・西中島の「お好み焼き 総本家 若竹」を運営するフィオルディリージは、名物の「なんでんねん焼き」を日本中の人に食べてもらいたいと、店名を「なんでんねん」に改名し出店。4種の味が楽しめる四角いお好み焼き「なんでんねん焼き」など、お好み焼き、鉄板焼き料理を提供する。席数は32席。
営業時間は各店により異なる。