上田安子服飾専門学校の学生、デニムで着物づくりに挑戦

完成したデニムの着物

完成したデニムの着物

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 上田安子服飾専門学校(大阪市北区芝田2)の学生らがデニムを使った着物づくりに挑戦し、4月14日に完成した。

舞妓用の着物を制作した金森さん、小林さん

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 同企画は、サイトの企画・運営を手掛けるピックス・吉村大作社長が「ジャケットとジーンズスタイルがありとなってきているなか、デニムをもっと浸透させたい」との思いから、「デニムを一番着そうにない人向けに作って浸透させよう」と企画。「落語家と舞妓用にデニムの着物を作りたい」と同校に持ち込んだ。

 舞妓(まいこ)用の着物に挑戦したのは、ファッションクリエイターアドバンスコース2年の金森美樹子さん、小林奈央さん、陶鈞さん。「2体の舞妓のテイストを『モード』に合わせた。『はんなり』と『モード』がかけ離れているのでみんなで話し合った」といい、小林さんが「4月といえば桜。桜をいっぱいつけるとモードっぽくなるのでは」と提案。紋と刺しゅうは陶さんが担当し、全体のデザインを金森さんがまとめた。

 「花の染めの色が思うように出なくて苦労した。初めてチームを組んだので、最初は意見がぶつかったり言いたいことが言えなかったりしたが、時間とともに仲良くなれた」と振り返り、「舞妓さんの柔らかさを消してしまうのではと思ったが、逆に引き出してくれるかも。光沢もうまく出た」(金森さん)と満足そうに話す。着物に合わせた傘も初めて制作した。

 落語家用の着物は、ファッションクリエイターコース・メンズ専攻3年の岩本紘治さん、百田誠二さんが担当。「洋裁の学校なので和裁はどうかな」と戸惑いながら始めたといい、「染色室で鍋に入れて炊き、のりを取ってあたりを出すのに時間がかかって苦労した」と振り返る。制作には約1カ月を要したという。

 今回制作した着物は、大阪・京橋でのイベントで落語家が着用し、会場に舞妓姿の女性も登場して披露された。

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