2月13日公開の映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の先行上映会で2月2日、主演の峯田和伸さん(銀杏BOYZ)と三浦大輔監督(劇団ポツドール主宰)が来阪し、テアトル梅田(大阪市北区茶屋町)で舞台あいさつを行った。チケットが即日完売になった上映会には、立ち見も含め約120人の観客が集まった。
不器用で真っすぐな29歳の主人公・田西敏行がぶざまにあがく姿を描いた同作品は、ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載されていた花沢健吾さんの人気漫画が原作。三浦監督が脚本を手がけ、単行本10巻のうち5巻までのエピソードをもとに映画化した。出演は、峯田さんほか黒川芽以さん、YOUさん、松田龍平さん、小林薫さん、リリー・フランキーさんなど。
同日に行われたインタビューで、「原作を読んでいるときから『自分のことか』と思うぐらい(主人公に)共感できた」と話す峯田さんは「原作の大ファンで映画化してほしくなかった」というが、「三浦監督が撮るならぜひ」と出演を快諾したという。映画に登場するキャラクターについては「僕自身でもない、原作とも違う、僕と監督が生んだ第三者」と表現する。
三浦監督は「年齢を重ねているのに、自分には何もなくて焦りを感じている『野郎』たちに見てもらいたい」と話す一方で、「女性が男の生態を見てどう思うのか聞いてみたい。女性には『男ってこんなんなんだ』と思ってもらえれば」と話し、「醜さの果てにある爽快(そうかい)感を感じ、新しい映画体験ができるのでは」とアピールした。
公開は2月13日。テアトル梅田ほかで上映。