西梅田の複合商業施設「ブリーゼブリーゼ」(大阪市北区梅田2)1階メディアコートで1月9日~11日、次世代ロボット(ヒューマノイド型)によるレストランの案内の実証実験が行われている。
今回の実験は、ロボットが自らターゲットを探し、最適と思われるレストランを30秒で紹介するもの。同施設に常設する18店を性別、階層別年齢の8グループに分け、顔認識の結果で最適と思われる店を案内する。「大和なでしこのあなたには」と話しながら和食店を紹介するなど、楽しい音声、店舗イメージに合わせた動き、胴体部分に設置する液晶モニターで紹介し、しぐさを取り入れた広告コンテンツがユーザーにどのような影響を与えるのかを検証するという。
使用するロボットは、家電製品の制御系ソフトウエアやハードウエアの開発を手掛けるイーガー(西天満4)開発の「次世代ロボット用広告宣伝システム」を取り入れた、次世代ロボット「enon」(富士通フロンテック社製)。顔認識やタッチパネルを用い、マーケティングに活用することも可能だという。
イーガーの黒木一成会長は「ロボットは家電製品の一つ。これからはロボット側からインタラクションしてくれると思っている。次世代のメディアになりうると考えているので、年内には次世代型ロボットを用いた広告ビジネスを開始したい」と話す。
会場で体験した、近隣企業に勤め食事に来たという女性(36)は「何を食べようか迷っていて今までに行ったことのある店にしようと思っていたが、案内された店に行ってみようという気になった」、大阪市内在住の女性(39)は「音楽やしぐさがかわいい。見つけてもらってうれしかったし、大和なでしこと言われてうれしかった」と、「言われた店に行く気になった」という意見も聞かれた。
実施時間は各日12時~13時、15時~16時、18時~19時。