「ミシュランガイド京都・大阪2010」が10月16日に発売され、梅田の「紀伊國屋書店 梅田本店」(大阪市北区芝田、TEL 06-6372-5821)で発売記念イベントが開催された。発売初日にはミシュランマンも店頭に立ち、同ガイドのPRを行った。
今年初めて発行された京都・大阪版。同ガイドには、三つ星レストラン7店、二つ星レストラン24店旅館1店、一つ星レストラン116店旅館2店が掲載されている。星は「皿の上のもの」だけを評価した純粋な料理の評価で、「素材の質」「調理技術の高さと味付けの完成度」「料理の独創性」「コストパフォーマンス」「常に安定した料理全体の一貫性」の5つの基準で評価され、しつらえや内装、外観、サービスなどは別の基準で評価される。
同ガイド制作には2007年秋から調査を開始し、「時期を変え同じ店に2度訪れるなどして評価を行った」といい、「大阪には若くて創造性のあふれるシェフが多い。地元の優れた学校を出て海外に修行に行き経験を積んだ新進性のシェフが多い」(日本ミシュランタイヤ広報担当者)と話す。一つ星から三つ星まで大阪は、「東京、京都、パリに次いで4番目に星が多い」といい、同ガイドには「居酒屋」や「串揚げ」など新しいジャンルも追加された。
同書店では「以前から予約はあったが、記者会見が行われた13日以降は反響が大きく予約が増えた」。発売初日には、「会社員風の人がまとめ買いをする姿や、若い女性が購入するケースが多く見られた」(同店広報担当者)と話す。
広域梅田圏では、大阪で唯一三つ星を獲得した「ハジメ」(大阪市西区江戸堀)をはじめ、二つ星に「アキュイール」(北区西天満1)、「カハラ」(曽根崎新地1)、「弧柳」(堂島1)、「斗々屋」(曽根崎新地1)、「ルポンドシエル」(中央区北浜東6)が掲載された。
同ガイド担当者は「新進性のシェフが多い大阪の新しい才能を、全国区や世界に紹介できる機会になれば」と話す。価格は2,415円。