大阪を拠点に制作されたインディーズ映画を上映する「シネアスト・オーガニゼーション 大阪エキシビション(略称=CO2)上映展」が2月26日から、HEP HALL(大阪市北区角田町 HEP FIVE8階)で開催される。
2005年から始まった同映画祭は「『つくる』人をつくる」をコンセプトにインディーズ映画を支援し、大阪が新人作家による映画制作の拠点となることを目的とした大阪市の文化振興事業。開催は今年度で5回目。毎年、低予算ながら全国公開や海外の国際映画祭で上映されるオリジナル作品も生まれている。
「企画制作部門」では、昨年夏に「これから制作する映画作品の企画」を募集。70本の応募の中から優れた企画を持つ新人監督に対し助成金50万円とスタッフや機材の援助を行い、上映展に向けて新しく制作されたオリジナル映画(企画制作部門)5作品を上映する。
すでに完成している作品を公募した「オープン・コンペ部門」では、182作品の中から選ばれた映画・アニメーション14作品を上映する。
そのほか、ギャグカタログ「バカドリル」の著者でもある漫画家タナカカツキさんが手掛けた高画質CGアニメーション「ALTOVISION」など著名監督の旧作や新作の特別上映、ドラム演奏で映像をコントロールするアート・パフォーマンス「ドラびでお」と、過去の受賞者が制作した映像とのセッションライブステージ、先輩監督の過去の体験談をテーマにしたトークイベント「先輩、デビューを語る」なども予定している。3月1日にはシネアスト大阪市長賞(企画制作部門)、最優秀賞(オープン・コンペ部門)を発表する。
運営事務局の西尾孔志さんは「CO2の特徴は『えたいの知れないパワー』や『未知数の才能』を評価すること」と話す。今年度の実施について「過去最高の応募数となり、大阪の映画祭が全国に認知されてきた手応えを感じる。青山真治監督や、ミュージシャンのジム・オルークさんなど様々なゲストや、日本映画界の『異端児』ともいえる作品の特別上映がみどころ」と話す。
チケットは、当日1日券=1,500円(前売り=1,200円)、全日券=3,200円(前売りなし)。1日券は日付指定なし。全席自由。入れ替えなし。3月1日まで。