ホンダ(東京都港区)は2月5日、翌6日に発売する新型ハイブリッドカー「インサイト」の発表会をザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区梅田)で行った。
新型「インサイト」は、「新時代コンパクトスタンダード」をコンセプトに、「優れた環境性能」「使いやすさ」「軽快で気持ちの良い走り」「低価格」の4つのテーマを目標に開発。5ナンバーサイズのハイブリッド車専用ボディーを新開発し、小型・軽量化したエンジン主導のハイブリッドシステムを搭載。10.15モード走行で1リットルあたり30キロメートルの低燃費を実現した。5ドアハッチバックのボディー形状には、5人乗車時で最大400リットルの大容量ラゲッジスペースを確保。価格は、ハイブリッドシステムの高効率化や部品の共有化によるコスト低減で、189万円から221万円までに抑えた。ボディーカラーは全7色。
ソフト面では、ドライバーの低燃費運転を促す「エコアシスト」を全タイプに標準装備。スイッチを押すだけで燃費優先の制御を行う「ECONモード」、運転状態により燃費の良し悪しを色の変化やディスプレーに表示する「コーチング機能」、低燃費運転の習得度合いを採点し「リーフ(葉)」のアイコンで表示する採点機能や燃費にやさしい運転へのアドバイスを表示するアドバイス機能を備えた「ティーチング機能」など。またメーカーオプションのHonda HDDインターナビシステムを装着すると、低燃費運転に対する詳細な評価や評価の変化、会員内での燃費運転ランキング情報をパソコンで見ることができるなど、楽しみながら低燃費運転の意識を高める工夫もされている。
会場では、冒頭に同社執行役員日本営業本部副本部長の小林浩さんがあいさつ。「新型インサイトは、ハイブリッドシステムによる優れた燃費と使い勝手の良い室内空間、ホンダらしい軽快で気持ちの良い走り、そしてより多くのお客様に乗っていただけるお求めやすい価格を達成した新時代のスタンダードカー」と特徴を説明し、「ハイブリッドカーの普及という新しい時代の幕を開ける重要な車だと信じている」とあいさつ。その後クロスが外され、4台の新型インサイトが披露された。
現時点で約5,000台の予約を受けているといい、販売目標は国内で月間5,000台、近畿、中・四国で1,100台。欧州は3月、北米は4月に投入し、日米欧で年間20万台の販売を目指す。