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中之島図書館で「近世大坂のくらし」展 江戸時代の日常テーマに100点

江戸時代の大坂の暮らしを紹介する所蔵品が並ぶ

江戸時代の大坂の暮らしを紹介する所蔵品が並ぶ

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 江戸時代の大坂の暮らしに焦点を当てた特別展「近世大坂のくらし -絵で発見!なにわのまち・ひと-」が現在、中之島図書館(大阪市北区中之島1)3階展示室で開催されている。

もちつきなど年末行事を描いた「浪花十二月画譜」

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 同館が所蔵する資料を用いて夏と冬の年2回行う特別展。今回は、「江戸時代の大坂の人々の暮らし」をテーマに、年中行事や食、仕事、娯楽など人々の生活が描かれた資料約100点を展示する。

 展示は7つのテーマで構成。「おおさかのまちと年中行事」では、もちつきや大掃除、厄払いなど年末行事を記した「浪花十二月画譜」、マツタケ狩りや十日えびすでにぎわう街を描いた「摂津名所図会」などを展示。「なにわグルメ」では、大阪・天王寺にあった料亭「浮瀬(うかむせ)亭」の提供していた貝の杯を描いた「奇杯品目録」や四季折々の漬物の作り方を紹介する「四季漬物塩嘉言(かげん)」など食に関する資料を並べる。

 「女性の暮らし」では、美人とともに大阪名物「福本ずし」を紹介する「浪華自慢名物尽」や当時の女性の髪の結い方やはやりのメークを記した「(女子愛敬)都風俗化粧傅(けわいでん)」などをそろえる。「商売繁盛と職人たち」では、人でにぎわう順慶町の夜市を描いた「浪花名所図会」や油屋の道具を紹介する「製油録」などを展示する。

 大阪資料・古典籍課の松下理紗子さんは「展示資料と関連する場所に印を付けた古地図も掲出している。幅広い年齢層に来てもらい、目で見て楽しみながら大阪の魅力を再発見してもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~17時(2月11日・12日は11時から)。日曜・祝日休館。入場無料。2月25日まで。

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