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「うめきた2期」の再開発プロジェクト、名称は「グラングリーン大阪」に

「グラングリーン大阪」完成予想模型

「グラングリーン大阪」完成予想模型

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 三菱地所(東京都千代田区)など開発業者のJV9社が2月7日、JR大阪駅北側の「うめきた2期」(大阪市北区大深町)再開発プロジェクトの名称を「グラングリーン大阪」と発表した。

工事が進む現在の「うめきた2期」

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 物流拠点「梅田北ヤード」跡地の約9万1150平方メートルの敷地に、都市公園を中心に北街区と南街区に分かれ、ホテルやオフィス、住居が入る高層ビル4棟を複合開発する同プロジェクト。まちづくり方針の理念「『みどり』と『イノベーション』の融合拠点」のもと、「Osaka MIDORI LILE」をコンセプトに掲げる。

 プロジェクト名称「グラングリーン大阪」は、うめきた1期として2013(平成25)年に完成した「グランフロント大阪」に継ぐ開発であり、「大きな(grand)」公園にはグリーンを表す緑が豊かなことから名付けられた。ロゴマークは、グラングリーン大阪の頭文字を表す黄色の2つの「g」と緑色の曲線を組み合わせ、「このまちから生まれる多様な息吹」を抽象的に表現。黄色には、みどり(植物)に不可欠な太陽を象徴しているという。

 工事では、2020年12月に民間宅地を、一昨年11月に公園施設を、昨年5月に公園を、それぞれ着工。来年夏には、北街区のホテル「キャノピーbyヒルトン」やMICE施設、商業施設と都市公園の一部を先行開業する。大阪・関西万博が開幕する2025年春には、南街区のヒルトン最上級ラグジュアリーブランドホテル「ウォルドーフ・アストリア」、大規模フードマーケット「タイムアウトマーケット大阪」、オフィスなどがオープンする。2028年春に全面開業を予定している。

 同じく来年夏には、敷地面積の半分の広さに当たる約4万5000平方メートルある都市公園内に建築家ユニット「SANAA(サナア)」がデザインする長さ約120メートルの大屋根が特徴のイベントスペースと建築家・安藤忠雄さんが建設・監修するミュージアム「ネクストイノベーションミュージアム(仮称)」がオープンする。「ネクストイノベーションミュージアム」は、「ニフレル」(吹田市)や「アトア」(神戸市)などの施設を手がけるトータルメディア開発研究所とグランフロント大阪ナレッジキャピタルの総合プロデューサーを務める野村卓也事務所が共同運営する。

 三菱地所・執行役常務の木村透さんは「訪れる人が緑に触れることで生活向上につながるような街づくりをしたい。今までにない大阪の魅力を世界に向けて発信していきたい」と話す。

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