中之島のリーガロイヤルホテル(大阪市北区中之島5、TEL 06-6441-1308)が、チョコレートでできた蓄音機型オルゴール「音色の輝き」を10台限定で販売する。1月5日、予約受け付けを始めた。
商品のサイズは幅15センチ、奥行き17センチ、高さ29センチ。大きなホーンからターンテーブルまで全てチョコレートでできている。各部で色も質感も違っているが、使っているのはホワイトチョコレート、ビターチョコレート2種、ミルクチョコレート2種の計5種類。付属の透明ケースを外すと芳醇(ほうじゅん)な香りが辺りに漂う。オルゴールを内蔵しており、ぜんまいを巻くと有名曲「星に願いを」を奏でる仕掛け。機器を仕込むため観賞用として販売するが、オルゴール以外の造形部分は全て「食べられる」材料でできている。
作ったのは、館内にあるチョコレート専門店「ショコラブティック レクラ」でシェフショコラティエを務める岡井基浩さん(44)。岡井さんは過去にもバレンタインに合わせてリコーダーや怪獣、フォーミュラカーといったチョコレート作品を製作してきた。近年は「五感に訴え掛けるチョコレート」をテーマに、2014年にはランタン、2015年には置時計をどちらもアンティークの風合いで作品にしている。
昨年夏ごろに今回のテーマを蓄音機に決定し、写真を参考に試行錯誤しながら立体的な作品に仕上げた。チョコレート一つで金属や木材の質感をいかに表現するかという点に最も苦心したという。完成度の高さから男女を問わず毎年心待ちにしているファンがおり、「『昨年買いそびれたので今年は必ず買います』というお客さまもいる」と、ロイヤルホテル広報チームの古澤由美子さんは話す。
価格は2万1,600円。予約時に限り、蓄音機のレコード盤に10文字以内のメッセージを入れることもできる。ボンボンショコラの詰め合わせ(5個入り)が付く。予約期間は2月7日まで。