JR西日本のホテル「大阪弥生会館」(大阪市北区芝田2)が9月30日、全ての手続きを終えて閉館した。
1972(昭和47)年10月に、一般客も宿泊可能な旧国鉄の福利厚生施設として開業した同ホテル。9月28日に宿泊、宴会場、館内食堂「ビア・ビッテ」の営業を終了、同30日に会計処理や物品処分などの事務手続きを終えて43年間の歴史に幕を下ろした。
直近では洋室78室、和室2室の計80室を備えるホテルとして稼働。グランフロント大阪北館の東側区画に隣接する好立地にあり、国内外の観光客や、宴会の利用も多かった。ホテルによると、2013年のグランフロント大阪開業後は稼働率も安定的に推移していたという。
土地・建物を所有するJR西日本は、跡地の活用策は現時点で未定としている。ホテル存続か、建て替えかも含め、今後の方針は明らかにしていない。
敷地面積は約2893平方メートルで、地下1階地上7階建て。運営はグループのジェイアール西日本ウェルネットが担っていた。