リーガロイヤルホテル(大阪市北区中之島5、TEL 06-6448-1121)が1月16日、創業80周年を迎え、記念イベントやプランなどを発表した。
「賓客のためのホテルを大阪に」と、政財界からの要望で1935(昭和10)年に同ホテルの前身「新大阪ホテル」が開業。1965(昭和40)年には「大阪ロイヤルホテル」の名称で現リーガロイヤルホテルが開業し、1997年に「リーガロイヤルホテル」に改称。これまで、皇室や政府賓客らを多くもてなしてきた。
メーンロビーでは創業80周年を記念し、同ホテルと「新大阪ホテル」を100分の1サイズで再現したピエスモンテ(工芸砂糖細工)を展示。高さ1メートル、幅2メートル25センチの作品は2人のパティシエが手掛け、施設部門の設計図を基に約3カ月かけて制作した。使用した砂糖は約100キロ。シェフパティシエの市原益夫さんは「1000枚以上ある窓を1つずつ湿らせながら貼ることや、宴会場など曲線の部分に苦労した」と振り返る。
同作品には、見る角度により異なるホテルの歴史やおもてなしをイメージしたプロジェクションマッピングを投影。投影時間は6時~翌1時。6月30日まで(予定)。
宿泊プランでは、ヘリコプターでの遊覧が付いた花見宿泊プラン「ヘリコプター遊覧~吉野・千本桜の旅~」(35万円~)を企画。「レストラン シャンボール」では、過去に同レストランで婚礼を挙げた利用客限定で披露宴当日のメニューを提供する食事プラン「メニュー リプロダクション~あの一瞬へ~」(2人4万1,580円~)を、「リーチバー」「セラーバー」では昆布だしを使った記念カクテル「ロイヤルモーメント」(2,376円)を提供するなど、全館で多数の記念商品を販売する。
川崎亨社長は「ホテルの中で特別な時間、特別な一瞬を作る決意をし、80周年のスローガンを『特別な一瞬を、80年』とした。関西の迎賓館の原点に立ち返り、ホスピタリティの本質に迫ったサービスを提供したい」と話す。