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阪急うめだ本店で「水野半次郎作陶展」-300年続く瀬戸本業焼

日常使いの皿や鉢が並ぶ

日常使いの皿や鉢が並ぶ

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 阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)7階美術画廊で7月30日、「瀬戸本業窯 七代・八代 水野半次郎作陶展」が始まった。

復活した「馬の目皿」

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 江戸時代後期から続く「瀬戸本業焼」を受け継ぐ瀬戸本業窯。戦後以降、現在も同製法で作陶を続けているのは水野さんの窯だけという。約300年の歴史を守る七代・八代親子の作品が並ぶ。

 本業窯の器は日常使いのものが主で、「用と美」を兼ね備えるもの。同窯の器は使い込むうちに色が変化するのが特徴で、「毎日の使用に耐えられる強度を持ち、使うほどに丈夫になっていく」と、織野商店の織野史雄さん。陶器はいろいろなものを吸い込み、使っているうちに落ち着いた風合いになっていくという。

 同展では、伝統的な器を作るかたわら八代目が手掛ける今風の器の形、色を用いた個性的な器も展示販売する。同店では約25回個展を開いており、六代の個展開催時の来場者が懐かしんで来場するなど、根強いファンも多い。ネットで購入をした人が実際のものを見に来場するなど、20代~70代まで、幅広い層が来場している。

 織野さんは「大阪の方は作っている人の姿や背景に興味を持ち、その人に会いたい、その人の作品を見たいと来場する。水野さんの人柄でファンになっている人も多い」と話す。

 開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時まで。最終日は18時終了)。8月5日まで。

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