JR西日本は5月28日、大阪-札幌間で運行する寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運行を2015年春に終了すると発表した。
1989年7月、団体専用列車として運転を開始した同特急は、大阪ー札幌間の日本海沿いを約22時間かけて走る寝台特急。走行距離は約1500キロで、日本一長い距離を走る長距離寝台特急として親しまれてきた。車内には、フランス料理を提供するレストランカー「ダイナープレヤデス」やサロンカー「サロンデュノール」を備える。同年12月には2編成目を完成し臨時列車として一般向けの発売を開始。1990年~1991年にはA寝台を追加し、1991年には3編成目を完成。2001年から2002年にかけ内装を中心にリフレッシュ工事を実施したが、今回、車両の老朽化を理由に運転終了を決めた。
現在の運転日は、大阪発が月曜・水曜・金曜・土曜、札幌発が火曜・木曜・土曜・日曜。今年10月からは北海道新幹線開業に向けた設備検査に伴い、運転時刻の変更が発生。12月22日~27日、来年1月26日~31日、2月の月曜~土曜は増便し、毎日運行する予定(大阪発の運転日、札幌発は翌日発)。3月以降の運転計画は未定。
片道1人料金は、A個室スイート(2人用)=4万6,090円、A個室ロイヤル(1人用)=3万7,540円、B個室2人用ツイン=2万8,260円、Bコンパートメント=2万6,350円。
同社広報担当者は「もともと人気のある列車。今後はもっと予約が増えるのでは」と話す。