劇団子供鉅人(こどもきょじん)が6月13日より、中之島周辺を舞台にしたアドベンチャー演劇シリーズVol.2「クルージング・アドベンチャー3~オオサカ リバー フォーエバー編~」を上演する。
2005年、主宰の益山貴司さん・寛司さん兄弟を中心に結成された同劇団は、音楽劇や会話劇など複数の方法論を織り交ぜたフリースタイル演劇集団で、劇場やカフェ、ギャラリー、ライブハウスなどさまざまなスペースで上演。2007年にはフランス、ベルギー国内を中心に大阪のバンドとともにツアーを敢行し、せりふを使わず音楽とダンスで表現するスタイルで公演した。
今年3月に上演したアドベンチャー演劇シリーズ第1弾は此花区内で開催。まちづくりの活動をする団体に「此花を舞台にした作品ができないか」と言われたことをきっかけに、街歩きと演劇を兼ねたツアー演劇公演「コノハナ・アドベンチャー2」を創作。現地の景色や建築物をもとにオリジナルストーリーを書き下ろし、役者と観客が徒歩で移動しながら街を舞台にストーリーを展開。演劇を通して街の情報を発信した。
第2弾は、大阪水上バスと「水辺のまち再生プロジェクト」が協力し、水上バス型観光船に役者と観客が乗り込みストーリーを展開。大川を下るとともに時間軸が変わっていく設定で、水辺で暮らす人や働く人、買い物を楽しむ人々の日常と大阪の資源を組み合わせ、大阪の新しい魅力を発信していくという。
益山貴司さんは「演劇に親しんでいる方だけでなく観劇になれない方、大人から子どもまで楽しんでいただける。水の都大阪の新しい魅力を届けたい。今年の夏に拠点を大阪から東京に移すことになったので、大阪では最後の公演になる」と話す。
公演は6月13日~30日の金曜~月曜、全18公演(29日の13時20分の公演は完売)。公演時間は1回160分。ツアー料金は、乗船料、観劇料、1ドリンクセットで、一般=4,000円、小学生以下=2,000円。各回25人限定。チケットは同劇団のホームページで販売する。