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ナレッジキャピタルが成果発表-サロン拡張、会員1800人超に

「アスリートのためのお餅」をプレゼンする関西大学微生物工学研究室の河原秀久教授

「アスリートのためのお餅」をプレゼンする関西大学微生物工学研究室の河原秀久教授

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 グランフロント大阪(大阪市北区大深町)内の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」が3月12日、成果発表会を開いた。

EV走行サウンド体験

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 産業創出、文化発信、国際交流、人材育成を目的に、分野を超えたコラボレーションで新たな価値を生み出す活動を展開する同拠点。4月26日の開業1周年を前に、成果と今後の展望を発表した。

 275席を設け、ビジネスパーソン、研究者、クリエーターら、さまざまな分野の人の出会いと交流を生み出す空間「ナレッジサロン」は、開業時700人だった会員数が2月末時点で1881人に増加。サロンマネジャーやコミュニケーターが会員間の紹介をサポートしてコラボレーションを促進しており、施設全体では92のプロジェクトが誕生した。会員数の増加に伴い98席の「プレゼンラウンジ」も新設し、自己活動発表や会員外メンバーとの交流も図れるスペースを増やした。

 各種ロボットの展示など一般来場者が最新技術に触れられる北館2階・3階の「アクティブラボ」には、子どもから大人まで約90万人が来場。参加型ワークショップや文化イベントなど、これまで約1330件の関連イベントを開き、生活者との接点を創出してきた。

 発表会では、同施設で誕生した4つのプロジェクトを紹介。電気自動車を開発するグリーンロードモータースは、「アクティブラボ」で隣に出展する三木楽器とコラボレーションし、歩行者の安全と運転者の気分高揚を目指したEVサウンドアプリを開発。香港の企業家XNTとコラボレーションし、健康とエコをテーマにした3D体験型バイク「カーボン・ライダー」や、関西大学と堺市の和菓子店「河月堂」が商品化した「アスリートのためのお餅」、日本製粉とモチクリームジャパンが作ったコンビニスイーツ「アサイーボウル大福」などを披露した。

 総合プロデューサーの野村卓也さんは「普通はテーマが先にあるがここは関係性ができてからビジネスに発展する。そこが関西らしいのでは。最先端分野が体験できて街全体との連携ができるよう、コラボ、マッチングに力を入れていきたい」と話す。

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