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梅田で小学生ら「レモネードスタンド」-小児がん患者に寄付呼び掛け

アンティ・アンズ エキマルシェ店の店頭で行われたチャリティーイベント「レモネードスタンド」

アンティ・アンズ エキマルシェ店の店頭で行われたチャリティーイベント「レモネードスタンド」

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 ソフトプレッツェル専門店「アンティ・アンズ エキマルシェ大阪店」(大阪市北区梅田3)で6月15日、小学生によるチャリティーイベント「レモネードスタンド」が行われた。

店頭でレモネードを販売

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 「レモネードスタンド」は、1歳で小児がんを患い8歳で亡くなったアメリカの少女・アレックスさんの活動にちなんだもの。4歳の時に「お金を集めて病院に渡し、がんの薬ができるように」と、自らがんに侵されながらも同じ病気で苦しむ子どもたちを助けたいとの思いから、家族と共に自宅前で募金のためのレモネードスタンドを実施。アレックスさんの活動は全米で知られるようになり、8歳で亡くなるまでに70万ドル以上の寄付が集まった。以降、小児がん患者支援のために子どもが行うチャリティー活動として全米で多く開催されている。

 イベントには小学2年生と3年生の児童3人が参加。事前にポスターを作り、当日はイベント開始前から声出しやレモネードをつぐ練習などをしてイベントに臨んだ。イベントが始まると元気に「レモネード募金やってます」「1杯300円です」と道ゆく人々に呼び掛け、2時間で約1万7,000円を売り上げた。

 参加した小学3年の吉野小雪さんは「緊張するから売れるかなと思っていた」と、母親からイベントの話を聞いた当初を振り返るが、「初めは緊張したけどだんだん楽しくなってきた。いっぱい売りたい」と元気よく応えていた。

 小雪さんの母親は、「自分と同じ年齢の子どもたちが病気と闘っていることを知ってもらいたい」と応募。最初は「恥ずかしい」「何をしたらいいの?」と言っていたというが、チャリティーについて話を伝えていくにつれ、「楽しそうになっていった」と話す。店舗に飾るポスターを描いたときには、「『たくさんの人が来てくれたら』と積極的になり、家でも声を出す練習をしていた」という。「この活動後、本人とチャリティーについて話をする機会があると思うので、これからどういうことができるかを話し合っていきたい」と話す。

 アメリカに本拠地を置き社会貢献活動に積極的な同チェーンでは、2011年から日本国内でも同イベントを実施。国内での実施は3回目で、昨年と一昨年は東日本大震災の被災地に寄付をした。今回の売上金は全額、小児がん治療中の子どもが家族とともに暮らしながら化学療法を受けられる国内初の専門施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(神戸市)に寄付される。

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