阪神電気鉄道は3月28日より、「大きな文字の阪神電車時刻表」を各駅で配布している。
沿線活性化施策の一環として、社員から寄せられた企画を基に商品化やサービスを実現する同社の「沿線活性化アイデア提案制度」により作成された同時刻表。駅の助役を務める男性が、「高齢の方など、従来のポケット時刻表では文字が小さく見づらいと感じる人もいると思うので、大きな文字の時刻表を作ってはどうか」と提案した。
提案を受けた沿線活性化担当者は「大きくしても持ち運びやすい形にしたい」と、新書・文庫本のブックカバーになるデザイン・サイズを採用。時刻表部分は従来の約2.5倍、文字サイズは約1.6倍のブックカバーになる時刻表が完成した。サイズはA4サイズ、使いやすいよう、文庫・新書サイズに合わせたガイド線も引き、使い方も記載した。
同時刻表は、高速神戸駅-梅田駅間、尼崎駅-桜川間の各駅駅長室などで配布(武庫川線は除く)。各駅合計5万6000部限定とし、今月9日からは阪神電車ホームページからダウンロードできるようにする。
広報担当の飯塚亮さんは「文字の見やすさと持ち歩きのしやすさが両立するよう、デザインに工夫を凝らした。通勤や通学のお供として活用いただければ」と話す。