阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)9階祝祭広場で3月6日、東日本大震災チャリティー写真展「FOR YOUR SMILE 311」が始まった。
昨年11月の同店グランドオープンを機に取り組みを始めたH2Oリテイリンググループの社会貢献活動「チャリティーネットワーク H2Oサンタ」。さまざまな課題に取り組むチャリティー活動団体の紹介やイベントの開催など「誰もが誰かのサンタになれる。」を合言葉に、活動団体と来店客をつなぐ取り組みを展開する。
同展は、東日本大震災発生後に被災地を訪れたフリーカメラマンの石本正人さんと小野晃蔵さんが「何かをしなければ」と、知人を通じて関西で活動するカメラマンに呼び掛け開くもの。昨年8月に第1回を開催。「関西は実感として薄い。忘れられないように継続的にしなければ」と、2回目の開催にこぎ着けた。「作品を楽しんで見てもらって被災地を思い出してもらいたい。日本では写真を買う習慣がないので、そのきっかけにもなれば」との思いを込めた。10回の継続を目標に掲げる。
同展では「スマイル」をテーマに、約180人のプロカメラマンの作品を展示販売。子どもや動物、風景など被写体はさまざまで、それぞれが「笑顔になれるような写真」を選び出品した。作品は全て一点もので、売上金は全額、あしなが育英会を通じて遺児の心のケアとファシリテーター養成を目的とする「東北レインボーハウス」の建設費用として寄付する。価格は300円~5万円。
カメラマンの枌谷(そぎたに)尚美さんは「チャリティーというと大げさだが、写真を買うことで気負わず復興のお手伝いができるので気軽に来てもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時まで、最終日は18時まで)。今月12日まで。