2005年9月から建て替え工事を進めてきた阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)が11月21日、開店待ちの列ができるなか、10分繰り上げ9時50分にグランドオープンした。
エルメスの職人の技が間近で見られる「フェスティバル・デ・メティエ」
10月25日の2期棟オープンで売り場面積の約8割をオープンした同店。2期棟オープン初日には開店前に約2000人が並び、約18億円の売上高を記録した。
1階にはスーベニアグッズを扱う「1929 Hankyu」がオープン。同店の創業年にあたる1929(昭和4)年からネーミングし、梅田土産を提案。ショッパーと同サイズのバッグや創業当時の包装紙をデザインしたトートバッグなどを展開する。阪急おくりものギャラリー「フバコ」では、各フロアに散らばっていたギフト向きの商品を集積し、何を贈るか決めていない大人の女性の贈り物需要に応える。フラワーショップも併設し、メッセージカードを書くスペースも設けた。オリジナルイヤホンなど、女性を意識したデザインの商品を集めたデジタル雑貨店「ル デジ」もオープンした。
2階には、ルイ・ヴィトン、グッチ、ロエベ、ゴヤール、プラダ、ヴァレクストラなど世界から選び抜かれた17ブランドのバッグと革小物を自主編集する「インターナショナルバッグギャラリーズ」が登場。カルティエ、ティファニー、ブルガリ、ヴァンクリーフ&アーベルのエンゲージリングやマリッジリングを集めた「ブライダルジュエリーギャラリーズ」もオープンし、比較購買しやすい売り場を目指した。ラウンジをイメージした「エルメス」は、関西の店舗では初めて家具を扱う。セラミックで香りを試すことができる香水コーナーは、日本で初めて。3階にはインターナショナルデザイナーズギャラリー「D.EDIT」がオープン。コレクションを発表するモードから新進クリエーターのファッションを自主編集し、最新ファッションを発信する。グランドオープンで、施設内の海外ブランドは日本一の品ぞろえになるという。
4階には、大人の日常スタイルを提案する編集売り場「スタイリングデイズ」が誕生。感度は高いがとがりすぎていない、華やかさをプラスした日常スタイルを提案する。別の売り場が多いランジェリーとレッグウエアを複合した売り場「メゾン・ド・ランジェリー」や、オープン限定企画で尾州産の生地を使ったものなどツイードをクローズアップした「ツイードコレクション」などが出店する。
8階イングス・紳士服用品フロアでは、今月18日に閉館したイングス館のスポーツ用品を集積。ヨガブランドのセレクトショップ「ヨギーライフスタイル イチマルハチ」などを展開する。10階趣味雑貨フロア「うめだスーク」には、手芸用品「セッセ」や、アクセサリー、バッグなど新進作家のファッション雑貨をそろえた編集売り場「ガーデンマルシェ」がオープンした。
情報発信を担う9階「祝祭広場」では、「インタラクティブ・クリスマスツリー」を展開。高さ10メートルのツリーにフランク・ミュラーのアイコン・ビザン数字をかたどったオブジェを配置し、オブジェに触るとイルミネーションが変化するツリーを設置。阪急限定モデルも発売し、今月24日にはフランク・ミュラーさんのトークショーも開催する。阪急うめだホールでは、エルメスの職人10人が来日し、手作業を間近で見ることができる「フェスティバル・デ・メティエ」を日本初公開。阪急うめだギャラリーとアートステージでは、名和晃平さんの個展を開催する。
営業時間は10時~21時(12月25日は20時まで)。