水都大阪フェス2012トライアルマンスが開催される中、大阪市内中心部では自転車をシェアする「COIDECO（コイデコ）コミュニティサイクル」実証実験が実施されている。

貸し出しする折りたたみ20インチ自転車（関連画像）

　借りた場所に返却するレンタサイクルとは異なり、エリア内各所に設置するポートで借りたり返却したりすることができるコミュニティーサイクル。2回目の実証実験となる今年は、昨年の6ポートから16ポートに設置場所を増やして利便性の向上を図り、コミュニティーサイクルの普及に向け参加を呼び掛ける。

　実験で使用する自転車は、自転車やアウトドア製品の企画・開発を手掛けるビーズ（東大阪市）の「ドッペルギャンガ－」80台。日常使い用の自転車で、軽さと多種多彩なデザインが特徴。実用的な機能を持つ20インチ折りたたみ自転車、26インチクロスバイク、700Cクロスバイクを「大阪の企業として地元に貢献したい」と協賛、提供した。

　利用方法は、事前にホームページで会員登録の上、直営ポートでカードを発行。ポートで料金を支払い、その日の営業時間内（10時～18時）に好きなポートに返却する。料金は1回100円。昨年は水都大阪フェス期間中の9日間に実施し、観光や業務、買い物などの利用で、延べ210台を貸し出した。利用者に行ったアンケート調査では、97パーセント以上が今後も利用したいと回答している。

　梅田周辺エリアのポートは、国道2号線沿いの「曽根崎新地 Rapha Cycle Club Osakaポート」（北区曽根崎新地2）、「中之島公園 京阪なにわ橋駅ポート」（中之島1）、「トヨタレンタリース南森町店ポート」（西天満3）、「淀屋橋 芝川ビルポート」（中央区伏見町3）など。天満橋や谷町六丁目、堺筋本町、長堀橋、難波などにもポートを設置する。

　実行委員の松下岳生さんは「地下鉄や徒歩と違う高い利便性が感じられる。マナーの問題なども分かると思うのでぜひ利用していただきたい」と話す。今回の実証実験では、延べ1000台の貸し出しを目指す。

　10月30日まで。