ブリーゼプラザで「米寿記念 桂米朝展」-「米朝アンドロイド」による口演も

「米朝アンドロイド」と対面した桂米朝さん

「米朝アンドロイド」と対面した桂米朝さん

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 ブリーゼプラザ小ホール(大阪市北区梅田2 ブリーゼタワー7階、TEL 06-6341-8888)で8月1日から開催される「米寿記念 桂米朝展」の会見が7月23日に行われ、桂米朝さんをモデルにした人間型ロボット「米朝アンドロイド」が披露された。

落語を披露する「米朝アンドロイド」

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 今年11月に87歳を迎える落語家・桂米朝さんの米寿を記念し、昭和20年代に滅びるといわれた上方落語をもり立て、ブームを作り出し、全国を回って面白さを伝えた米朝さんの軌跡と功績を紹介する同展。終戦目前に軍隊に入り、その直後に陸軍病院に入院した際に記した「軍隊病床日誌」や東西落語比較論などの論文など、新しく発見された資料や司馬遼太郎さんからの手紙、文化勲章の認定額、重要無形文化財保持者認定状などを展示する。会見に登壇した桂ざこばさんは「今まで付き合いのある人からの手紙などいろんなものが出ているので見るのが楽しみ」と期待を寄せた。

 同展開催に伴い、米朝さんを等身大でリアルに再現した「米朝アンドロイド」を製作。大阪大学教授でアンドロイド製作の第一人者・石黒浩さんの指導により製作されたもので、約10年前の米朝さんをモデルに製作。米朝さんを360°撮影して現在の骨格を再現し、それを基に若くしていく作業を施し、動作は桂米團治さんが映像を見ながら演じたものをモーションキャプチャーして作った。石黒さんは「文化的な資料がコンピューターにアーカイブされるようになってきたが、人の存在感、迫力はコンピューターでは伝わらない。ロボットで生々しい演技を感じてもらえるのでは」と話す。製作期間は音源の収集なども含め約6カ月。展覧会を含め、総制作費は8,000万円以上。

 同展では、「米朝アンドロイド」による「米朝アンドロイドシアター」も毎時2回上演予定。約10分間、「看板の一(ぴん)」「たけのこ裁判・小噺」を上演する。観覧には当日配布の整理券が必要。

 写真撮影のため「米朝アンドロイド」と並んだ米朝さんは、米團治さんに「ひょっとしたら向こうの方がよう稼ぐかも」と言われると、「そらそうやろ」と返答。「だんだん似てきたな。でもやっぱりいややわ」などと会場を沸かせた。

 開催日時は8月1日~9日の11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。

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