日本水陸観光(大阪市都島区)が運行する水陸両用バス「大阪ダックツアー」の発着場所が7月1日より、大阪新阪急ホテル(北区芝田1)北側正面玄関前に変わる。
「水都OSAKA・水辺のまち再生プロジェクト」の一環として2007年12月から運行してきた「大阪ダックツアー」。純国産車「LEGEND零TWO」を使用し、「日本で初めて水の上を走る観光バス」として運行を始めた。平日は国内外の観光客や年配層、土日は子どもを含むファミリー、3世代ファミリーが多く利用。現在は大阪のほかに、諏訪湖(長野県)、湯西川(栃木県)など、5カ所でも運行している。
これまでは大川沿いの「川の駅はちけんや」(中央区北浜東)を発着場としていたが、「今以上に大阪の水辺の観光に貢献したい」と模索。「水陸両用バスの特長を生かし、大阪の中心部からお客さまを誘導できれば」と候補地を探していたところ、大阪新阪急ホテルと協業する話があり、地方からの旅行客の利便性も考え移転を決めた。
発着場移転に伴い、運行ルートも変更。同ホテルから出発すると目の前に大阪ステーションシティや建設中のグランフロント大阪が見え、南下すると大阪市庁舎、日本銀行大阪支店などの建築物が見える。御堂筋を通り、本町通りを東進した先には大阪城があり、大阪城公園外堀周辺には大阪府庁舎などがある。桜ノ宮公園からは大川に入り約30分のクルージング時間。再び陸に上がり、扇町公園、茶屋町周辺を走行し、同ホテルに戻る。所要時間はこれまでより20分長い約90分。
新ルートの見どころについて、同社の岡本紀雄さんは「新商業施設や建設ラッシュで活気のある大阪駅周辺、話題の多い大阪市庁舎と大阪府庁舎が見られる。イチョウ並木が続く大阪のメーンストリート・御堂筋走行が加わったことで、大阪市内観光の目玉の一つが加わったといえる」と話す。
新発着場となる大阪新阪急ホテルでは6月25日より、「大阪ダックツアープラン」を販売。乗車券と宿泊やレストラン利用をセットにし、優待料金で販売する。
乗車料金は、中学生以上=3,600円、3歳~小学生=2,300円、幼児=600円。