国立国際美術館(大阪市北区中之島4、TEL 06-6447-4680)で1月7日より、草間彌生さんの新しい絵画シリーズを日本初公開する展覧会「草間彌生 永遠の永遠の永遠」が開催される。
草間さんは1929(昭和4)年、長野県松本市生まれ。10歳ごろから水玉と網模様をモチーフにした絵を描き始め、1957(昭和32)年の渡米後は、巨大な平面作品、ソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った環境彫刻を発表。1960年代後半にはボディーペインティング、ファッションショー、反戦運動などを行いながら、映画や新聞などのメディアを使った表現にも着目。1973(昭和48)年の帰国後は美術作品の制作発表を続けながら、小説、詩集も多数発表した。
同展では、草間さんが2009年から創作意欲を傾注してきたという新しい絵画シリーズ「わが永遠の魂」の中から47点を展示。同絵画シリーズの展示はこれまで海外ではされてきたが、同展で展示する作品は世界初公開。色彩豊かな作品で、「圧倒的な迫力をもつこれまで見たことのないような絵画シリーズ」(同館広報担当の西村紗恵子さん)という。
同シリーズと対照的にモノクロの線画で表現された連作作品「愛はとこしえ」は50点から成る作品。2004年から3年間で描き上げたドローイングを元にシルクスクリーン作品へと仕上げたもので、無限に湧き出る連鎖的イメージを描き出したものだという。
同展では平面作品に加え、初公開となる彫刻作品「南瓜」や、光と水と鏡によるインスタレーション「魂の灯(ともしび)」も展示。西村さんは「驚異的な創作意欲を持つ草間さんの最先端の挑戦を見ることができる」と話す。期間中、記念講演会やギャラリートーク、映画会など、さまざまな関連イベントも開く。
観覧料は、一般=1,400円、大学生=1,000円、高校生=700円。開館時間は10時~17時(金曜は19時まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。4月8日まで。